『下町ロケット ゴースト』紹介レビュー | 人工心臓の次はトラクター?佃製作所の新たな挑戦

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『下町ロケット ゴースト』(池井戸潤 著)をAudibleで聴いたので作品内容や注目ポイントを紹介します。

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『下町ロケット ゴースト』ショートレビュー

作品内容

人工心臓の次はトラクター?佃製作所の新たな挑戦
数々の苦境を乗り越えてきた佃製作所。帝国重工の業績が悪化し、今後の取引に暗雲が立ち込める中、佃が次に取り組んだのは農業用トラクターの部品開発だった。
取引先として候補に挙がったのはトラクター用トランスミッション開発を手掛けるベンチャー・ギアゴースト。佃と2人の『ゴースト』の出会いが佃製作所の命運を握るー。

『下町ロケット』シリーズの3作品目です。

副題の『ゴースト』はシリーズの中でもとりわけ意味深。
精密機械製造メーカーとして『ギア』は分かるものの、『ゴースト』の意味とは?

ギアゴーストを立ち上げた社長と天才エンジニアである副社長は元帝国重工の社員。
2人が退社後起業し、社名を『ゴースト』とした所以も注目ポイントです。

『下町ロケット ゴースト』作品情報

主な登場人物・人物相関図

『下町ロケット ゴースト』主な登場人物・人物相関図

詳しい登場人物まとめ

オーディオブックだと頭に入ってこない事があるため、なるべく全人物メモしてます。同様の方がいたら参考にしてください。
※オーディオブックでの視聴のため、正確な表記が不明/誤りがある場合があります。漢字はwikipediaや本を参照。

佃製作所前作に登場精密機械製造業
佃 航平12社長
殿村直弘12経理部長。元白水銀行社員。
妻:さきこ
津野薫12営業第一部(小型エンジン)・部長
唐木田篤12営業第二部(小型エンジン以外)・部長。
外資系IT企業出身。『徹底した合理的思考の持ち主』
山崎光彦12技術開発部長。佃と同じ大学の後輩。
『3度の飯より実験が好き。どこから見てもオタク』
江原春樹12営業第二部
村木昭夫営業第一部
軽部真樹男技術開発部。『ぶっきらぼう。技術は優秀』
立花洋介12技術開発部。ガウディ計画担当
加納アキ技術開発部。ガウディ計画担当
迫田滋経理部係長代理
かわもと こういち製造管理課
うえしま技術開発部
みつおか まさのぶ調達課。『コストのプロ』
神谷修一顧問弁護士。 『知財関係で国内トップクラスの凄腕』
佃利菜佃航平の娘。帝国重工に研究職として入社。ロケット開発の技術者
帝国重工
財前道生ざいぜん みちお12宇宙航空部・宇宙開発グループ・部長
藤間秀樹12社長
おきた いさむ会長
水原重治12本部長。『にっこり笑って人を斬る』
的場俊一次期社長候補。 財前の元上司。『剛腕タイプ』
奥沢靖之副部長。『トランスミッション部門のお目付役』。過去の島津の上席
たむら常務
てるい かずお過去の伊丹の上司。課長
しおた過去の伊丹の上司。総務部課長
やまたに
やまたに社長
くらた しんじ同・調達部長
いるま なおと浜松工場・工場長
ダイダロス小型エンジンメーカー。『安さ1流、技術は2流』
重田登志行社長。元重田工業・社長。
過去、重田工業時に帝国重工に取引を打ち切られる。
とくだ のりゆき創業者。 長男:ひでゆき
重田登志信帝国重工の主要取引先の重田興行・会長。
帝国重工・ふじおか みつき会長と大学の同窓。
ギアゴースト創業5年のベンチャー
伊丹大社長。元帝国重工社員・事務畑
島津裕しまづゆう副社長。元帝国重工社員。『天才エンジニア』。
ほった ふみろう課長。大森バルブと折衝。
かしわだ ひろき
さかもと ななお
やました
しむら
社員
末長孝明顧問弁護士。60歳。
たけもと えいじモーター化研。ベテラン評価担当者。佃製品を評価し、ギアゴーストに連絡。
大森バルブ『バルブ界の帝王』
辰野営業部長。『強引な男』
おたか ひとし知財部長
まきた社員

その他
きただ ともひろ殿村直弘の父の友人
なもと あきら殿村直弘の同級生。家業の米作りを継ぐ。
神田川敦大手トランスミッションメーカー・Kマシナリー。知財部長
中川京一田村大川法律事務所の弁護士。Kマシナリーとの顧問契約を狙う。
青山賢吾同事務所・弁護士。ギアゴーストとKマシナリーの特許侵害問題のサブ担当。
とくらとくら製作所

シリーズ・聴き順について

1作目のレビュー記事に書いてます。

『下町ロケット ゴースト』ナレーションについて

ナレーションは『谷田 歩』氏。

俳優でテレビドラマで佃製作所の営業第二部部長・唐木田役を演じてます。

2作品目までの『平川 正三』氏から変更しており、4作目の『ヤタガラス』も谷田氏です。

正直、このナレーター変更は色々厳しいところがあります。

シリーズで同じ登場人物が多く、突然声が変わると違和感がありますし、声の演じ分けが巧みなプロのナレーターとのギャップも意識しやすいです。

さらに自分は2作目を聴いた後すぐ『ゴースト』を聴いたのでどうしても違和感を覚えます。

レビューも記事作成時点で4.1と低めなのも致し方ない気がします。

シリーズ途中での声優変更というディレクションの問題がまず大きいと思います。

ただ、他のシリーズ作品でも同様の経験がありますが、聴いてる内に慣れる部分も大きいです。

実際、4作目まで聴き続けるといつの間にか違和感は消え、普通に良い朗読だと感じました。

違和感を緩和するポイントとして、2作目と3作目の鑑賞のスパンを空けるのも一つの手だと思います。

あとがき

この作品は副題『ゴースト』のいわゆる『タイトル回収』が印象的でした。

他シリーズ作品は読んでて副題を意識することはないんですが、この作品は読む前から気になります。

そして、最後まで聴くと『そういうことか』と感心。

池井戸作品でこういうパターンは初めてで、筆者の新たな一面を見た気がしました。

本作は4作目『ヤタガラス』と上下巻のような関係になっていて、ストーリー的にあくまで一段落という形で締め。視聴後すぐに『ヤタガラス』を聴きたくなります。

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著者池井戸 潤
ナレーター谷田 歩
再生時間7 時間 43 分
発行年2018
配信日2018/10/11
『下町ロケット ゴースト』audible基本情報

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