【ラダーシリーズ】kindle読み上げ機能で聴く方法とオーディオブックとの比較レビュー

オーディオブック
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ラダーシリーズ(IBCパブリッシング)のkindle版はiOS(iPhone)の読み上げ機能を利用して音声で聴くこともできます。

この記事では利用方法と実際に使用した感想を紹介します。

  • kindleの読み上げ機能について。メリット・デメリット
  • kindleの読み上げ機能の利用方法・手順
  • kindle読み上げ機能でラダーシリーズを聴いた感想
  • kindleの読み上げ機能とオーディオブックの比較レビュー 

kindleの読み上げ機能はあくまで補助的なものなので完璧とは言えない面があります。

特にプロのナレーターが朗読するオーディオブックと比べると、品質的にはどうしても劣ります。

しかし、ラダーシリーズ(英語)で試したところ思った以上に流暢で、十分実用に耐えうるレベルだと思いました。

ちなみにKindleの音声化には『Alexaアプリ』を利用する方法もあります。

そちらも試してみたところ、日本語は問題なかったのですが、英文はカタコトすぎて『現状はちょっと厳しい』という印象でした。

kindle・iOSの読み上げ機能について。メリット・デメリット

読み上げ機能を利用するために必要なのは以下の3つです。

  • iOS(iPhone)
  • kindleアプリ
  • kindleの作品 (この記事ではラダーシリーズを想定してます)

普段、iPhoneでkindleを利用してる人は既に読み上げ機能を利用できる状態ですし、設定も簡単です。

ラダーシリーズ(英語の本)で読み上げ機能を利用するメリット
  • Kindle本を購入すればオーディオブックとしても利用できる
  • リスニングの練習になる
  • 『ながら聴き』をできる
読み上げ機能のデメリット
  • 発音など品質面で十分とは限らない
  • 倍速機能などオーディオブックと比較すると十分とは限らない

より詳しいレビューは記事下部で書いていきます。

iPhoneでkindleの読み上げ機能を利用する方法・手順

必要な手順は2ステップのみです。

  1. iPhoneの『設定』から『読み上げコンテンツ』をONにする
  2. kindleを開いて2本指で画面の上から下にスワイプする(音声化ON)

これでkindleで開いてるページの文章を読み上げてくれます。

1. iPhoneの『設定』から『読み上げコンテンツ』をONにする

『設定』→『アクセシビリティ』→『読み上げコンテンツ』を開きます。

『画面の読み上げ』をオンにします。

次に『声』の『英語』項目から読み上げる音声モデルを選択します。

『6』でモデル名をタップすると、個別ページに移動し、そこでサンプル音声を確認したり、音声データをダウンロードができます。

ダウンロードが完了するとその音声モデルに設定できて、青いチェックマークがつきます。

音声モデルを選ぶポイント
  • 声質の他、性別・年齢・国の違いで音声モデルを選べる
  • 同じモデルでも『ノーマル(無記載)』『拡張』『プレミアム』が選べるものがあり、後者ほど容量が大きく高品質な傾向がある
  • 『拡張』等がない場合も、容量が多い方が高品質な傾向がある(と思われる) 

この音声モデルの選択は結構重要です。

理由はモデルによって品質の差が大きい。品質以前に単純に音質が悪いものもあります。

基本的にはサンプル音声が聴いてみて、好みで選びます。

画像の番号⑥の下の方に『読み上げ速度』の設定(亀と兎マーク)もありますが、ここを変更してもkindleの読み上げには影響ありませんでした。

日本語はこの設定で速度を微調整できましたが、英語は対応外のようです。
(英語もモデルによっては対応してるなど、設定できる可能性があるかもしれません)

2. kindleを開いて2本指で画面の上から下にスワイプする(音声化ON)

あとはkindleのアプリを開いてスワイプすれば、音声の読み上げが始まり、操作コントローラが表示されます。

2本指のスワイプは反応しにくい時があり、特に最初は不安になるかもしれません。

画面からややはみ出すくらいしっかり画面上部からスワイプすると成功しやすい印象です。

また、『人差し指+中指』より『中指+薬指』の方が高さを揃えてスワイプしやすいし、成功しやすいと思います。

操作方法・仕様の補足
  • 速度は1/2、1、1.5、2倍の4段階で調整可能
  • ページが進むと読み上げは自動で続行する
  • アプリを閉じた場合、読んでいるページが終わると停止する(完全なバックグラウンド機能はなし)
  • 日本語の文章は日本語で、英語の文章は英語で読み上げる
  • 挿絵など画像部分は『画像』と読み上げる

ラダーシリーズは一部解説などで日本語も混ざっていますが、そこは自動で日本語で読んでくれます。

挿絵などの画像は『画像』と読み上げるので、画像が多い場合は聴きづらいです。

そもそも画像にテキストや重要な情報が含まれてる場合は読み上げ機能の利用は厳しいです。

ラダーシリーズは挿絵が少しあるだけなので許容範囲だと思います。

kindle読み上げ機能でラダーシリーズを聴いた感想

良かった点と気になった点それぞれ挙げていきます。

数的には気になった点の方が多いですが、トータルの感想は『良かった点の方が大きく、お勧めできる』になります。

細かく気になる点が多いのはkindleの読み上げ機能自体サブ的な存在なので仕方ないと思います。

良かった点
  • 発音、読み方が(予想以上に)流暢で自然
  • ページが進むと自動で読み続けてくれる
  • 音声モデルの種類が多く好みで選べる
  • 『読む』『読む+聴く』『聴く』の3パターンの利用方法ができる

特に最初の2つが何より重要で、それをクリアしてるので十分使える・お勧めできる、という結論です。

気になった点・やや難ありな点
  • 通常再生(1倍速)が速め
  • 倍速が1/2、1、11/2、2の4つしかない。
  • タイトルと通常文を間を空けずに読むので、タイトルとわかりづらい
  • ページは自動で進むが、その際、少し間が空く
  • 日本語の場合、漢字の読みを間違えることがある
  • 英語も発音が間違ってる可能性がある(正しい発音か判断できない)
  • 箇条書きなどは正しい読み順で読み上げられない可能性がある 

通常再生が速めというのは『少なくとも英語初学者にとっては』ということです。

ラダーシリーズはレベルに合わせてゆっくり目で読み上げてくれるので、その点は大きな違いです。

使い勝手的に完全にNGだったのは最後の『箇条書きの読み上げ』です。

ラダーシリーズでは次のような日本語の用語解説ページが数ページあります。

● 名称…説明文
● 名称…説明文
● 名称…説明文

この形だと『名称名称名称 説明文説明文説明文』のように読み上げるので全く理解できません。

ただ、ラダーシリーズにおいて用語解説はサブコンテンツなので、この点も許容範囲だと思います。

kindleの読み上げ機能とオーディオブックの比較レビュー 

次の4項目で比較します。

Kindle+読み上げ機能Audiobook
ナレーション
アプリの使い勝手
テキストの有無×
コスト

ナレーション

audiobookにもAI音声化作品がありますが、現状ラダーシリーズは人間によるナレーションです。

発音の流暢さ、発音の確かさ、間、聴き心地、どれをとってもaudiobookが優勢です。

スピードはaudiobookはkindleと反対にやや遅いくらいですが、学習者にはちょうど良いです。

唯一、豊富な音声モデルから声質を選べる点はkindleの方が上です。

もう一度注意点を書くと、読み上げ機能の音声モデルの中には音質が悪いものもあります。

その場合すぐに見切りをつけるのではなく、色々サンプル音声を聞いてみることをお勧めします。

アプリの使い勝手

両方ともストリーミング再生はできずDLのみです。

大きな違いはバックグラウンド再生の可否で、Audiobookは対応してますが、kindleは非対応です。

倍速機能はkindleが4段階、audiobookは0.5〜4まで0.1刻みで調整可能。

  • kindle…1/2、1、1.5、2
  • audiobook…0.5〜4(0.1刻みで調整可能)

上でも触れた通り、kindleは通常再生が速め(ネイティブのスピード)なので英語初学者にとっては遅めに微調整できるとありがたかったです。

テキストの有無

audiobookはもちろん音声のみで、本には含まれている用語解説もありません。

この点は大きいです。

特に歴史物などは用語解説があるとだいぶありがたいです。

また、テキストがあれば最終手段で翻訳などにかければ概ね理解できます。

音声の場合、分からない、聞き取れない箇所の解決手段が難しいというのがあります。

コスト

kindleの場合、kindleだけで『テキスト+音声』が利用できるので一見お得に感じます。

しかし、kindle(amazon)のラダーシリーズは読み放題(Kindle Unlimited)には含まれてません。

対して、audiobookは月額833円の読み放題で50作品以上が利用できます。

その点でaudiobookの方がコスパは良いんじゃないかと思います。

単品価格はどちらもほぼ同等で若干audiobookの方が安いです。

まとめ

オーディオブックとkindle読み上げ機能で英語の本を聴く場合の比較レビューでした。

それぞれメリットデメリットあるので、どちらを利用すべきか?というより、両方使う上で参考にしてもらえたらと思います。

特にラダーシリーズはaudiobookにない場合もあるので、その際はkindle読み上げ機能が役に立つはずです。

最初は実用的に厳しいかと思ったのですが、本当に違和感ないレベルで驚きました。

設定・使い方は簡単なので、まだ試したことない方はぜひ一度試してもらえたらと思います。

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