『777』紹介レビュー | 今度の舞台は超高級ホテル。不運な殺し屋 七尾の悲劇再び

日本の小説
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『777(トリプルセブン)』(伊坂幸太郎 著)をAudibleで聴いたので作品内容や注目ポイントを紹介します。

▽ イメージ画像付で作品内容・注目ポイントを紹介

そのホテルを訪れたのは、逃走中の不幸な彼女と、不運な殺し屋。そして――

やることなすことツキに見放されている殺し屋・七尾。
通称「天道虫」と呼ばれる彼が請け負ったのは、超高級ホテルの一室にプレゼントを届けるという「簡単かつ安全な仕事」のはずだった――。
時を同じくして、そのホテルには驚異的な記憶力を備えた女性・紙野結花が身を潜めていた。
彼女を狙って、非合法な裏の仕事を生業にする人間たちが集まってくる…。


そのホテルには、物騒な奴らが群れをなす!

引用:Amazon/Audibe
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『777』ショートレビュー・注目ポイント

基本的に上記『紹介画像』と同じですが、画像に盛り込めなかった内容についても触れてます。
※重要なネタバレなし

人気の『物騒な業者』シリーズの4作目。2作目『マリアビートル』はブラッド・ピット主演でハリウッド映画化した話題作。

本シリーズは主要な登場人物から小説のタイプ(長編/短編)まで作品ごとに異なりますが、『777』は映画公開後の続編ということもあってか、主人公が『マリアビートル』と同じ不運な殺し屋・七尾。

物語のあらすじ・目的も比較的近いです(前回は新幹線から、今回はホテルから脱出できるか?)。

シリーズの続編という以上に『マリアビートル』の続編という感があって、映画から入った人にも入りやく、楽しみやすい作品だと思います。

一癖も二癖もあるユニークなキャラクターの業者たち

不運すぎる天道虫・七尾と指示役の真莉亜
恵まれた容姿に嫉妬するモウフとマクラ
恵まれた容姿を鼻にかける残酷な6人組
自己啓発本にはまってる高良と奏田
人体解剖が趣味?の仲介人・乾

本作も個性的なキャラクターの業者たちが続々登場します。

偶然ホテルに居合わせた業者たちが、半ば成り行きで殺し合いに発展していく生き残りバトル

元々、不運な殺し屋・七尾の仕事内容はただ荷物を届けるだけでした。

ある一室に宿泊してる父親に娘から預かった父親の肖像画を届ける。

ただそれだけ、なんですが、それで終わらないのが七尾の七尾たる所以。

絵をすぐに渡し終えますが、その簡単なはずの依頼がキッカケで、事態は急変。

無事にホテルを脱出できるか? 命を賭けた戦いに巻き込まれていきます。

中盤まで断片的だった人物の関係性が徐々に絡み合い、ラストに向かって収斂していくストーリー

伊坂作品の醍醐味である伏線回収が本作でもキラリと光っています。

中でも本作で情報局の蓬実篤という人物の存在が謎で、同じホテルにいるものの、物騒な業者たちとの関連性も見えません。

「ホテルからの脱出」というストーリーの本筋との関係も不明ですが、やがて予期せぬ事実と共に密接に絡んできます。

『777』作品情報

主な登場人物・人物相関図

『777』主な登場人物・人物相関図

詳しい登場人物まとめ

オーディオブックだと頭に入ってこない事があるため、なるべく全人物メモしてます。同様の方がいたら参考にしてください。
※オーディオブックでの視聴のため、正確な表記が不明/誤りがある場合があります。漢字はwikipediaや本を参照。

業者・他
七尾主人公。不運な殺し屋。
真莉亜七尾の指示役・パートナー。
モウフ物騒な業者。高校の同級生・マクラと活動。元システムエンジニア志望
マクラ物騒な業者。元ホテルの従業員志望。
イヌイ物騒な仕事を請け負い、下請けに手配する仲介人。人体解剖マニアという噂。
蓬実篤ヨモギ サネアツ日本版CIA「情報局」の長官。過去に刃物を持って暴れる男を取り押さえ、有名に。不運な交通事故で妻子を失う。
紙野結花異常な記憶力を持つ。乾の部下だったが逃走。
ココ『逃がし屋』。ハッキング技術に長ける。60代。息子がプロ野球選手?
カマクラ6人組の業者。26歳男性。
ヘイアン同上。28歳女性。小柄。
アスカ同上。23歳女性。運転手。インターナショナルスクール卒。モデル体型。
ナラ同上。23歳女性。175cm。
センゴク同上。30歳男性。寡黙な体育会系
エド同上。最年長35歳の男性。リーダー役
奏田ソウダ爆発物の取り扱いが得意な業者。コウラの弟分。 七尾と過去因縁がある。
高良コウラしっかり者。2人がホテルにきたのはココの依頼。
その他
池尾政治部の記者。蓬長官を取材
佐藤蓬長官の秘書
タナベホテルのポーター
ハラ アカネホテルの支配人
3作目『AX』の登場人物・業者(名前だけ登場)
蜜柑2作目『マリアビートル』の登場人物・業者(名前だけ登場)

前作の登場人物は兜と蜜柑以外にも出てきたかもしれません。

シリーズ・聴き順

『物騒な業者』シリーズは2024年時点で4作発表されてます。

タイトルAudible作品再生時間出版年
グラスホッパー10 時間 2 分2007
マリアビートル19 時間 24 分2013
AX10 時間 52 分2020
777 トリプルセブン10 時間 6 分2023

シリーズで共通してるのは『殺し屋たちの戦い』というコンセプト。

全作、メインの登場人物が同じ訳でも、ストーリーが続いてる訳でもないので、基本的にどこから聴いても問題ありません。

続編には部分的に前作のエピソードが盛り込まれてるので、特に理由がなければ順番通りがいいと思います。

『マリアビートル・777』に関してはどちらも運の悪い殺し屋・七尾が主要人物。

そのため、順番に聴いた方が良いかと思います。『777』からでも支障はないと言えば支障はないですが。

個人的なおすすめはハリウッド映画化もしてる『マリアビートル』です。

シリーズ関連記事

『777』ナレーションについて

ナレーションは『織江 珠生』氏一人。

本シリーズの『① グラスホッパー』『② マリアビートル』は原島 梢氏。

『③ AX』『④ 777』は織江氏が務めてます。

登場人物(七尾)が同じですし『② マリアビートル』を聴いてすぐに『④ 777』を聴いたら、もしかしたら違和感があるかもしれません。

自分の場合、『①・②』を聴いてすぐ『AX』を聴いた際は最初、違和感がありました。

今回は『マリアビートル』を聴いてから時間が経ってるので、全く違和感がなかったです。原島氏の声の印象は全く残っていなかったので。

ナレーターが代わって違和感がある場合も、聴いてしばらくしたら自然と慣れると思います。

本作の織江氏は、特に『逃がし屋のココ』のキャラがハマってたと思います。

『気さくで人当たりの良い年配の女性』というキャラクターがすごく伝わってきました。

あとがき

『前作のマリアビートルと近い内容』という紹介をしましたが、一つだけ大きな違いがあります。

それは再生時間(ページ数)

『マリアビートル』は約20時間に対して、『777』は約10時間。ほぼ倍の差があります。

そのことに視聴後に気づいたんですが、体感としては『知らなければ気づかない』レベルで驚きました。

物理的な本なら読む前に必ず意識したはずです。『777』は『マリアビートル』の半分の厚みだなと。

オーディオブックは感覚的にボリュームが掴みにくいメディアだと改めて思いました。

『ストーリーが面白く退屈せず聴けたから』というのも、もちろんあると思います。

無料期間延長中。〜10/14まで! 
著者伊坂 幸太郎
ナレーター織江 珠生
再生時間10 時間 6 分
発行年2023
配信日2024/02/16
『777』audible基本情報

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