『誰かが私を殺した』(東野 圭吾)をAudibleで聴いたので作品内容や注目ポイントを紹介します。
▽ イメージ画像付で作品内容・注目ポイントを紹介
加賀恭一郎の新シリーズ、まずは耳から。
東野圭吾、初のオーディブル作品は完全オリジナル。
新たな加賀のバディも現れ、累計1400万部を突破したシリーズは新たなステージへ!亡き夫の月命日。墓前で手を合わせていると、突然背中に衝撃を受けた。気づいた時には、魂だけがこの世に留まっていた。どうやら私は誰かに撃たれたらしい。
警察の遺体安置所で出会ったのは、警視庁捜査一課の加賀恭一郎警部と部下の女性刑事・新澤。私は彼等による捜査の行方を見守りながら、なぜ自分が殺されたのかを考えた。
国重ホールディングスの「女帝」として、すべて完璧にこなしてきたつもりだし、母親としては、来月結婚する一人息子に愛情を注ぎ続けてきた。だが公私において、気に入った人間はとことん守って盛り立てる一方で、信用できなくなった人間を容赦なく切り捨ててきたのも事実だ。私に恨みを持つ者は少なくない。
その中の誰かが私の命を奪ったということだろうか。やがて加賀はほんの些細な手がかりを積み重ねることで、事件の真相に迫っていく。
引用:Amazon/Audibe (太字引用者)
彼の推理の先にあったものは、私が想像さえしないものだった。
『誰かが私を殺した』ショートレビュー・注目ポイント

基本的に上記『紹介画像』と同じですが、画像に盛り込めなかった内容についても触れてます。
※重要なネタバレなし
本作は内容以前に特筆すべきポイントが多いです。
- 人気作家・東野圭吾 初のaudible作品
- 既存作品ではなく、audibleだけで聴ける書き下ろし作品
- 寺島しのぶ/松坂桃李/高橋克典など豪華な13名のナレーター陣
これだけで『聴く理由・オススメする理由』としては十分すぎる気がします。
Audible的にも一際力を入れてるのが伝わりますし、その期待通り、改めて『東野作品面白い。Audible素晴らしい』と両方の実力を実感させられました。
再生時間は3時間弱とは思えないほど、濃密で奥深いストーリーに引き込まれます。
入口はミステリー。出口は人間ドラマ。東野作品の魅力が詰まった一作。
序盤は『誰が国重塔子を銃殺したのか?』という謎が読者の関心を誘います。
でも、ストーリーの最大の山場は謎解きにない(謎解き以外にもある)所が東野作品らしい、
と久しぶりに東野作品を読んで感じました。
どこに山場/東野作品らしさを感じたかというと、終盤の人間ドラマ。『容疑者Xの献身』の『献身』に通じるような。
謎に始まり、謎解きだけで終わらないところが東野作品の魅力の一つだと思えます。
抑制のきいたナレーター陣の演技と音響効果。完成度の高いラジオドラマのような聴き心地
Audibleのオーディオブックはナレーターが一人か二人のことが多く、『朗読』という感じの作品が多いです。
(対して、audiobookの作品はナレーターが多い傾向があります)
そんな中、本作は総勢13名のナレーターと随所に挿入されている音響効果で、朗読というより『ラジオドラマ』の趣があります。
特に本作の音響はさりげなくも効果的な演出で良かったです。
メインの寺島しのぶ(国重塔子)/高橋克典(加賀恭一郎)、2人の熟練俳優の演技も言わずもがな。
久しぶりに『オーディオブックって贅沢だな』としみじみ感じました。
シリーズ10作以上、累計販売部数1400万部以上の『加賀恭一郎』シリーズの新作
加賀恭一郎シリーズはドラマ化もされてる人気シリーズです。
ドラマでは加賀恭一郎役は阿部寛。
ドラマから入ると最初、加賀恭一郎の声に違和感があるかもしれません。
自分はシリーズ自体初でしたが、内容的に前作を未読でも問題なかったです。
コロンボや古畑任三郎など、刑事物は一話完結で順番はそれほど関係ないことが多いです。
『誰かが私を殺した』作品情報

主な登場人物・人物相関図

詳しい登場人物まとめ
オーディオブックだと頭に入ってこない事があるため、なるべく全人物メモしてます。同様の方がいたら参考にしてください。
※オーディオブックでの視聴のため、正確な表記が不明/誤りがある場合があります。漢字はwikipediaや本を参照。
| 国重家関連 | |
|---|---|
| 国重塔子 | 国重ホールディングスの「女帝」。夫の墓参り中に銃撃され、死亡。享年63歳。 |
| 国重 レイスケ | 塔子の夫。塔子と共に国重ホールディングスを築く。62歳の時に病死。 |
| 国重辰真 | 塔子の息子。レストラン事業を手がける。 |
| ツモト シオリ | 塔子の秘書。辰馬の婚約者。 |
| フクイ ノブヨ | 国重家の家政婦。 |
| オノダ | 国重家の運転手。 |
| ヨシタケ ヒロタカ | 辰馬が手がける飲食店の料理人 |
| 警視庁刑事部 | |
|---|---|
| 加賀恭一郎 | 捜査第一課 係長。 |
| 新澤 | 恭一郎の部下の女性刑事。 |
| ムネカタ | 年配の刑事。ムネさん |
『誰かが私を殺した』ナレーションについて

ナレーター陣は計13名。配役はザッと確認したところ、上の4名しか分かりませんでした。
- 寺島 しのぶ:国重塔子
- 松坂 桃李:国重辰真
- 逢田 梨香子:新澤
- 高橋 克典:加賀恭一郎
- 新藤 みなみ
- 勝 杏里
- さとう あい
- 稲葉 実
- 四宮 豪
- 柿田 よしくに
- 谷口 誠太郎
- 荻野 晴朗
- 坂本 くんぺい
『四宮 豪・荻野 晴朗』は『ダヴィンチ・コード』のダン・ブラウンシリーズで主役を担当してるナレーター。その二人が主役以外で演じてるのも個人的に贅沢だなと感じます。
今まで高橋克典の声に注目したことなかったんですが、『こんなに良い声してたんだ』というところも印象的でした。
そういえば、作品を聴いた限り、そもそも13名も登場人物はいなかった気がするんですが、その点謎です…。
あとがき

この作品の作りは全体的にシンプルな印象があります。
『誰かが私を殺した』というタイトルからしてシンプルで、いっそ『そっけない』ほどです。
『殺された被害者が幽霊として登場する』という設定も目新しくはないですし、登場人物も少なく、全員際立った特徴もありません。再生時間も3時間以下。
それで、これだけ聴かせる物語になっているところに、著者の力量を感じます。
『どの家にもある冷蔵庫の残り物でサッと作っただけなのに、三つ星レストランの味』のような印象の作品です。
| 著者 | 東野 圭吾 |
| ナレーター | 寺島 しのぶ, 松坂 桃李, 逢田 梨香子, 高橋 克典, 新藤 みなみ, 勝 杏里, さとう あい, 稲葉 実, 四宮 豪, 柿田 よしくに, 谷口 誠太郎, 荻野 晴朗, 坂本 くんぺい |
| 再生時間 | 2 時間 47 分 |
| 配信日 | 2024/07/24 |










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